西陣織のできるまで

企画・製紋工程

1.図案(ずあん)

先染めの紋織物である西陣織にとって一番重要な工程。伝統的なデザインに新しい感覚をプラスして描いていきます。


2.紋意匠図(もんいしょうず)

織物の設計図にあたるもので、方眼紙に図案を拡大して写しとり、どのような組織で織るかを方眼紙に塗り分けていきます。


3.紋彫り(もんほり)

紋意匠図に基づいて、縦33cm、横4.5cm位の短冊型の紋紙にピアノ式紋彫機を使って、経(たて)糸の上げ下げを指令する穴をあける作業です。


4.コンピュータグラフィックス

今日では紋意匠区図以降の工程をコンピュータ化しています。コンピュータグラフィックスにより製紋して、フロッピーディスクでコンピュータジャカードに織物情報を指示します。

原料準備工程

5.燃糸(ねんし)

西陣織の中にもさまざまな風合いを持った織物があり、細い何本かの糸を合わせて糸の太さを調節したり、糸に特別な撚りをかけたりして風合いを出す工程です。


6.糸染め(いとぞめ)

先染めの紋織物である西陣織にとって、図案とともに重要な工程のひとつ。織元の指定通りの色に染め上げなければなりません。


7.糸繰り(いとくり)

染色された糸はカセの状態になっています。これを整経や緯巻の工程で扱いやすいように、糸枠に巻き取る作業です。


8.整経(せいけい)

西陣織の繊物は少ないもので3千本、多いものでは8千本もの経(たて)糸が使われています。必要な長さと本数の経糸を準備するのが整経です。


9.餅(かすり)

西陣織の耕お召は「くくり」と「はしご」の2つの工程によって”たて併 “に変化をもたらせるよう色々と工夫されています。

機 準備工程

10.綜鋭(そうこう)

織物を織るには、緯(よこ)糸が通る将道をあけるため、経(たて)糸を引き上げなければなりません。綜続はジャカードの指令に基づいて、経糸を引き上げる装置です。


11.ジャカードと紋紙

紋紙やフロッピーディスクに入れられた織物の情報(デザインや組織)は、ジャカードによって取り出されて、綜統を通して織機に伝えられます。いわば、紋織の心臓部に当たるのがジャカードです。

製織工程

12.綴機(つづればた)

ジャカードの作用によらず、独特の爪掻きで文様を表現していく織り方です。西陣織の中でも最も出されて、歴史のある手法のひとつです。


13.手機(てばた)

手織りならではの独特の風合いのある織物は、手機で織ります。ジャカードを使うという点で緩機と区別されます。


14.力織機(りきしょっき)

力織機の活用や従来の紋紙に加え、フロッピーディスクの利用など、西陣は永い伝統技術の上に、日々新しい科学の進歩を導入しています。

仕上げ工程

15.ビロードの線切り

ビロードは経(たて)糸を二重にして、一定の間隔で針金を織り込みます。織り上がった後、針金の上の経糸を切ると経糸が毛羽立ち、線切りビロードとなります。


16.整理加工(せいりかこう)

西陣繊の中でも、お召などのように織り上がった後で蒸気の中を通して、独特の風合いを出す整理加工の工程を通るものもあります。