2017年暮れの12月20日、2回目の西陣活性化有識者会議が開かれました。
冒頭の西陣織工業組合 渡邉隆夫理事長のあいさつ 次代に向けての西陣織産地の大課題は「商工組合から地域組合への転換」です。
この日の会議は、「もし京都が東京だったらマップ(イースト新書Q刊)」の岸本千佳さんの講演と、西陣地域の活性化ビジョンづくりをすすめる京都市プロジェクト推進室の地域住民を対象にした意識調査の報告を中心に意見交換が行われました。
西陣は京都のなかでももっとも京都らしく、人々の暮らしが息づく街というご講演と、意識調査の結果が奇しくも符号するという興味深い内容で話が進みました。
「商工組合から地域組合への転換」の第一歩は、材料資材の調達や後継者の確保で困難な課題を抱えている西陣産地の分業システムの再構築であります。西陣関連工業と一体となった組合運営が求められています。
さらに、西陣産地の復興発展は、西陣地域の活性化そのものが握っており、西陣地域が有している<伝統文化、社寺史跡、観光サービス産業、教育、街づくりなど>ゆたかで多様な資源と連携した新たな地域ブランディングが求められ、これらを軸にした「地域組合化」が2018年の重点課題です。
皆さまのご意見、参加協働をお待ちしています。