あらゆるものに適正価格があります
自動車、家電品などの耐久消費財をはじめ、現在、市場に流通しているあらゆる製品・商品には適正価格があり、モラルを逸した不当な価格には厳しい目が向けられています。帯やきものも同様で、良識ある商いを行っていれば、自ずと適切な価格が設定されるはずです。しかし、残念なことに、一部で不当な価格での販売が行われているケースもあるのが実情です。
おかしいと思ったら相談を
西陣織工業組合では証紙の貼付などで、帯の品質を保証していますが、生産者が小売価格を決定することはできません。たとえ証紙が貼付されている西陣帯であっても、必ずしも適正価格で販売されているとは限らず、十分な注意が必要です。もし、価格設定に疑問がある場合は、お店の人の説明をお聞きになり、また、帯の詳しい人に相談されるなどし、十分に理解された上で御購入ください。
適正価格が和装を楽しくします
適正価格による販売は、生活者はもちろん、伝統の技を持つ作り手を守ることにもつながります。職人を育て、新しい装いを生み出し、ひいては和装の楽しみをさらに広げることにもなります。西陣織工業組合では、こうした考えから常に適正価格の大切さをアピールし続け、価格設定の見本となるリード商品の開発にも取り組んでいます。