わが国におけるネクタイの歴史は,幕末期に中浜万次郎が持ち帰ったと伝えられ,国産のネクタイは明治25年(1892)に,この西陣において始まりました。まだ120余年という歴史でありますが,この間, 素材開発,統制経済,生糸価格や輸入問題など幾多の課題に見舞われながらも順調に発展し,ピーク時には西陣織業界で1,000万本を優に上回る生産を行ってまいりました。しかしながら,平成17年(2005)のクールビズ運動以降、その浸透等にともないネクタイ需要は急低落し,各産地ともに生産量は激減しています。
そういったなか、、織ネクタイの復活活性化を目的にかねてより構想してきた国産織ネクタイの集約ショップ TIE VILLAGE ~日本のネクタイを2018年9月に西陣織会館1階において開設いたしました。
このTIE VILLAGE ~日本のネクタイは,西陣織産地のみならず山梨,八王子をはじめとする全国各産地の有力メーカーと連携し,また相互に切磋琢磨し一体となって国産織ネクタイの素晴らしさを広く内外消費者に周知PRするものであります。ぜひご覧ください。
ネクタイ市場のベースであるメンズビジネスマーケットについては,現下のクールビズの浸透状況やヤング世代の「ネクタイ離れ」現象からみると、今後も低位の安定推移が続くものと容易に判断されます。
ネクタイそのものについては,若者のネクタイ離れとは言えメンズビジネスやフォーマルファッションを軸にメンズファッションでは不可欠な必須アイテムであり,需要創造の余地はなお残されているものと判断しています。
ネクタイそのものについては,若者のネクタイ離れとは言えメンズビジネスやフォーマルファッションを軸にメンズファッションでは不可欠な必須アイテムであり,需要創造の余地はなお残されているものと判断しています。
国産ネクタイの生産量(東京ネクタイ協同組合調べ)
「TIE VILLAGE ~日本のネクタイ」の概要
- 設置場所 西陣織会館 1階ホール
- 設置規模 約120㎡
- 設置時期 平成30年9月5日
- 参加企業 西陣産地14企業,その他産地7企業 <参加他産地:山梨(富士吉田,西桂),八王子,丹後,博多,東京>
- 取扱品目 国産ジャカードネクタイほかメンズ関連商品 <常時展示ネクタイ 約1,200本>
- 設置目標 ・3年後(2012年)におけるネクタイ生産量100万本 (平成20年、スーパークールビズ前の水準)の復活・ネクタイ及びネックウエア関連商品開発 ベスト(メンズジレ)・メンズ日傘・帽子・ベルト・セカンドバッグな どのセルフファブリック商品開発による総売上倍増計画(10億円)