中小企業集団
西陣織の出荷額は平成30年で300億円程度である一方、業者数は約300を数えます。1社あたりの出荷額は少ないものの、多品種の織物が生産されています。
設備台数は力織機が約2,300台、手機等約900台です。また西陣織に直接的・間接的に従事する人々は約20,000人です。
- 西陣織製品の出荷額(2017年):30,771百万円
- 西陣織メーカー数:298社
- 織機台数:3,092台
最新の情報は、「西陣生産概況」からご覧ください。
分業体制
製織までには数多くの準備工程が必要です。西陣では、各工程が主に分業で行われています。図案家、意匠紋紙業、撚糸業、糸染業、整経業、綜絖業、整理加工業などの業者が独立して事業を営んでいますが、これらの業者は、西陣地域で織屋と混然一体となり、それぞれの仕事を分担しています。(約200企業、600人)
出機(でばた)と内機(うちばた)
西陣の織屋には、3つの形態があります。
- 自社工場(内機)のみで生産を行っている織屋。
- 出機※のみで生産を行っている織屋。
- 自社工場と出機を併用して生産を行っている織屋。
※ 出機 … 織物業者が下請工場に製織を委託する業界制度で、京都市内だけではなく丹後地区などに多くみられる。
出機の活用は、不況時の生産調整が容易でコストダウンにつながる一方、細かい指示が難しいなどのデメリットもあります。