西陣産業

西陣産地は中小企業集団である

西陣織の出荷額は平成20年で800億円を数える。この金額は我が国の大企業に匹敵するものである。しかし、そこに約460の業者が存在するところに西陣産地が中小企業の集団であるということがわかる。設備台数は力織機が約3,600台、手機等約1,200台、また西陣織に直接、間接に従事する人々は約30,000人である。

  • 西陣織製品の出荷額(H22年度):81,779,632,000円
  • 西陣織メーカー数:465軒
  • 織機台数:4,783台

西陣産地は社会的分業が発達したところ

製織段階にいたるまでには数多くの準備工程が必要である。西陣産地では、これらの工程が製織段階での出機のように、すべて分業で行われている。従って、図案家、意匠紋紙業、撚糸業、糸染業、整経業、綜絖業、整理加工業などの業者が独立して企業を営んでいる。これらの業者は、いわゆる西陣の地域で織屋と混然一体となって存在し、それぞれの仕事を分担している。

このように西陣産地は、社会的分業が高度に発展したところである。

西陣の織屋の形態は大別すれば3つ

西陣の織屋(製織段階)での形態を大別すれば次の3つの形態をあげることができる。

  1. 自己工場のみで生産を行っている織屋。
  2. 出機※のみで生産を行っている織屋。
  3. 自己工場と出機を併用して生産を行っている織屋。

※ 出機 … 織物業者が下請工場に製織を委託する業界制度で、京都市内だけではなく丹後地区などに多くみられる。